大豆には薄毛対策に効果的と言われる大豆イソフラボンをはじめ、様々な栄養素が粒一杯に詰まっており、日本の食文化には欠かせない食材の一つです。
ここでは、この大豆の種類や成分などについて解説していきます。
大豆という名前の由来は「大いなる豆」、つまり、豆の中でも一番という意味で名づけられたとされるのが一般的な解釈ですが、実は大きさや色の違いにより100種類以上の大豆が存在するといわれています。
大きさでは大粒種、中粒種、小粒種に分類され、大粒種は豆の形をそのまま残した煮豆などの料理、中粒種は豆腐、味噌や醤油などの調味料に、小粒種は主に納豆に加工されます。そして、あまり知られていませんが、枝豆やモヤシも大豆の仲間です。
その栄養価の高さから「畑のお肉」とも呼ばれる大豆ですが、成分はタンパク質をはじめ、脂質、糖質、カリウム、マグネシウム、カルシウム・・・とにかく種類が豊富。一方でコレステロールが全く含まれていないことも注目されています。
公益財団法人日本豆類協会によると、大豆100gあたりの成分値は以下の通りです。
・エネルギー 422kcal
・タンパク質 33.8g
・炭水化物 29.5g
・脂質 19.7g
・水分 12.4g
・灰分 4.7g
この中でも注目は、やはり全体の30%以上を占めるタンパク質。肉にも匹敵するような良質なタンパク質が「畑のお肉」といわれる所以になっています。タンパク質は筋肉や血液、そして髪、毛根などを構成するうえで欠かせない成分ですから、不足すると体力が落ちたり、血管が弱くなったり、体に与える影響は小さくありません。そういった意味では適度なタンパク質を摂取することは健康を維持するためにも必要なことなのです。
古来より日本では食生活の中心に大豆があり、世界的にも大豆をよく食べる国として知られています。長寿大国ニッポンを支える屋台骨となっている大豆ですが、近年は食文化の多様化により大豆の摂取量が減ってきており、特に若い世代の摂取量が低下していることが注視されています。
その一方で、大豆に含まれている機能性成分については摂りすぎるとかえって逆効果になる場合もあるようで・・・
この機能性成分についてはまた次回、詳しくみていきます。