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「ハゲは遺伝する」は本当か?

 ハゲは遺伝するという話をよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。結論から言うと遺伝します。正確にいうと「ハゲやすい体質」を遺伝します。

 一般的に知力や性格に比べて身体的特徴は遺伝の影響が大きいと言われています。身長や顔の輪郭、目の大きさ、例えば親が一重まぶたなら子供も一重まぶたになりやすい、などなど。そのような身体的特徴にハゲの要素も含まれています。

 遺伝の仕組みを簡単に説明しますと、産まれる子供の性別を決めるのは「性染色体」と呼ばれる遺伝子であり、X染色体とY染色体があります。このXとYの組み合わせによって性別が決まるわけですが、「XX」なら女の子、「XY」なら男の子になります。

 そして、この性別を決める遺伝子「X染色体」にハゲに関する情報が含まれているといわれています。具体的には男性ホルモンを活性化し髪の成長を抑制する作用があるようで、X染色体が2つ「XX」の女性に遺伝の兆候が表れにくいのはその為です。

 ただ、あくまでハゲやすい体質を遺伝しているのであって、ハゲが確定しているわけではありません。実際に私の弟はフサフサです。同じ「X染色体」と「Y染色体」を受け継いでいるのに、ハゲのハの字も見当たりません。

 なお、最近は遺伝子検査によって潜在的なリスクを調べることも可能で、美容整形外科、皮膚科、またはクリニック等で取り扱っているところもあるようです。また、オンラインショップでも検査キットを販売しているようです。