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ハゲ方も遺伝するのか?

 薄毛の進行パターンは昔から大きく分けて3つに分類されており、それぞれアルファベットで「M字型」、「O字型」、「U字型」で表されています。

 それぞれの進行パターンがアルファベットの文字に似ていることがこの名称で呼ばれる所以ですが、それでは、この進行パターンも遺伝するのでしょうか。

 結論から言うと、賛否両論さまざまな意見があり、まだまだ集約されていないのが現状です。ハゲが遺伝するということは広く認められているところですが、ハゲ方まで遺伝するのかどうかについては、論点になること自体少ないように見受けられます。

 そこで、ここからはあくまで私自身と近しい知り合いの状況、状態を元にお話しします。

 まず、私は上記の3パターンでいうと「O字型」です。頭頂部から薄くなるパターンです。そして、私の母方の祖父も同じく「O字型」です。さらに、母の弟(私からみて叔父)も同じく「O字型」です。また、私の知人も同様に「M字型」なら「M字型」、「U字型」なら「U字型」と、あくまで主観ですがパターンが似ている人が多いように感じます。

 そもそも身体的特徴が遺伝しやすいのならばハゲ方も似て当然だろう、というのが私の意見です。耳たぶが大きいとか、目元がスッキリしている、などの身体的特徴の中にハゲ方も含まれるのではないかと感じます。

 ご自身の父や祖父を思い浮かべてみてください。同じようなハゲ方をしていませんか?もし全く違うハゲ方をしているとしたら、それは遺伝ではないかもしれません。だとしたら逆にチャンスです。遺伝の要素を取り除くことはできませんが、それ以外に原因があるとしたら、その原因を取り除けば髪は戻る可能性があるということですから。

「ハゲは遺伝する」は本当か?

 ハゲは遺伝するという話をよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。結論から言うと遺伝します。正確にいうと「ハゲやすい体質」を遺伝します。

 一般的に知力や性格に比べて身体的特徴は遺伝の影響が大きいと言われています。身長や顔の輪郭、目の大きさ、例えば親が一重まぶたなら子供も一重まぶたになりやすい、などなど。そのような身体的特徴にハゲの要素も含まれています。

 遺伝の仕組みを簡単に説明しますと、産まれる子供の性別を決めるのは「性染色体」と呼ばれる遺伝子であり、X染色体とY染色体があります。このXとYの組み合わせによって性別が決まるわけですが、「XX」なら女の子、「XY」なら男の子になります。

 そして、この性別を決める遺伝子「X染色体」にハゲに関する情報が含まれているといわれています。具体的には男性ホルモンを活性化し髪の成長を抑制する作用があるようで、X染色体が2つ「XX」の女性に遺伝の兆候が表れにくいのはその為です。

 ただ、あくまでハゲやすい体質を遺伝しているのであって、ハゲが確定しているわけではありません。実際に私の弟はフサフサです。同じ「X染色体」と「Y染色体」を受け継いでいるのに、ハゲのハの字も見当たりません。

 なお、最近は遺伝子検査によって潜在的なリスクを調べることも可能で、美容整形外科、皮膚科、またはクリニック等で取り扱っているところもあるようです。また、オンラインショップでも検査キットを販売しているようです。